藍染計良
生きている天然藍で染める
藍染計良では、「天然藍灰汁発酵建て」という伝統技法で藍染めを行っている。「たで藍」の葉を発酵させた「すくも」に、木灰の上澄みやふすま、石灰などを混ぜて発酵させたものが染料になる。日本酒も入っているらしい。
計良さんは、素材や染めたい色によって使うかめを選んで藍染めを行うが、天然藍は染めを繰り返さないと濃くならない。手間はかかるが、洗うほど使い込むほどに味わいが深まる。
龍神に来たきっかけ
東京都出身の計良さんが龍神に来たきっかけは、「実はカーラジオなんです。会社勤めをやめて藍染め職人になりたくて、最初は名古屋・有松の染工場に入りました。
でも合成染料じゃなくて天然藍で染めたいと思って、東京の青梅にある小さな藍染め工房に弟子入りしました。そこで『作家として独立する気概でやりなさい』と技を伝授してもらったんです」。青梅の工房に入って5年目。たまたまつけていたカーラジオで「アトリエ龍神の家」の入居者募集を知り、即座に応募。
お世話になった工房の仕事に整理をつけて、06年夏、龍神村に引っ越してきた。「温泉があったのも私にとっては大きなポイントでした。ゆったりした自然のなかで、藍がめに話しかけながら、ゆっくりゆっくり藍染めや絞り染めができる。作風も龍神村っぽくなったんじゃないかな」
名称 | 藍染計良 |
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住所 | 和歌山県田辺市龍神村小家972-36 アトリエ龍神の家 2A棟 |
電話番号 | 0739-77-0031 |
ホームページ | http://aizomekeira.yokinihakarae.com/ |